もっともお茶の香味を活かすことのできる焼き菓子とは何か?
お茶と焼き菓子の相性は、基本的にあまり良くない。
日々、茶葉を扱いながら、焼き菓子を作っていると目の当たりにする実感。
生地をしっとりとさせつつ、キメも細かく、さらにお茶の風味が生きている。
それが理想ではあるものの、あまりの難易度の高さに何度も匙を投げかけた
“うじていら”。
活かしたいお茶の味わいが、立たせたいお茶の香気が、光らせたいお茶の色艶が、なかなか出てくれなかった
“うじていら”。
単にお茶を混ぜるだけでは辿り着けない。そんな場所を教えてくれた
“うじていら”。
シンプルな焼き菓子だからこその、深い味わいをお楽しみください。