粉茶とは?

粉茶は煎茶や玉露などを製造する途中に出る、細かく砕けた部分などを集めたお茶です。細かいために味の成分が出やすく、また抽出したお茶に粉そのものがたくさん含まれるので、味や色味が非常に濃くなります。そして粉茶に分類される中でも芽茶めちゃ、真粉じんこなどと呼ばれるお茶は、まだ小さな葉や芽の先の部分が団子状に丸まったものを集めたお茶です。当店では煎真粉(せんじんこ)、玉真粉(ぎょくじんこ)という名称で取り扱っています。小さな葉や芽には成分が凝縮されていますので、非常に濃厚な味わいが特徴です。

品質の違い

高品質なものほど、甘味・旨味が強く、苦渋味が少なく、香りが高く、茶葉の色味が濃くなります。また入れたときのお茶の色味=水色(すいしょく)が薄くなり、透明感が増します。

  • 甘み

    深く、濃く、奥行きがあり、まろやかさが舌の上に広がる。精緻で優雅な味わい。

    薄く、苦渋味に負ける。深み、広がり、奥行きがない。
  • 旨味

    非常に強い。とろみのあるコクを持ち、まろやかで舌に絡むよう。余韻が深く、長く残る。

    薄い。入れる際の湯温が高いと苦渋味に負ける。
  • 苦渋味

    苦味、渋味が非常に少なくなり、甘味と旨味の間に程よく、わずかに感じる。嫌みがなく、上品。

    高温で入れると明らかに苦渋味を感じる。苦味に若干の鋭さがあり、渋味が加わると、よりキツい印象となる。
  • 香り

    重厚感があるが柔らかく、華やかさを感じる。熟成香を持つものも。

    単純で粗く、深みや広がりに欠ける。複雑さがなく、表面的。
  • 色味

    表面に艶があり、暗さの少ない濃緑色。茶葉の中心が少し太く、両端に向かって細くなる形状。

    艶がなく、かさついている。丸く固いものよりも、平たく柔らかい茶葉がある。茶殻に赤み、黄色みがあり、葉脈が目立つ。
  • 水色

    赤みや黄色みの少ない、透き通った薄緑、もしくは透明に近くなる。

    薄い緑色に、やや赤みもしくは黄色みが入る。濁りにくすみや曇りがでる。

淹れ方

お茶は入れる湯温が低いほど、甘味がでやすく、高いほど苦渋味が強くなります。玉露の魅力はやはり、深い甘味と旨味。低温でじっくりといれることで、その特徴を引き立たすことができます。エスプレッソのような濃厚さを、少量楽しむお茶ですので、小さめの急須や湯呑みがおすすめです。

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