竹とお茶の意外な関係

みなさま、こんにちは☺️オンラインスタッフのケコです。

お茶の道具と聞いて、
みなさまは何を思い浮かべるでしょうか。

急須。
茶碗。
茶筒。

その中に、「竹」を思い浮かべる方は、
あまり多くないかもしれません。

実は、日本茶の世界には昔から竹が深く関わってきました。

茶杓。
茶筅。
茶籠。

お茶をいただく時間の中には、気づかないうちに竹がたくさん息づいています。
そんな「竹とお茶の意外な関係」についてご紹介したいと思います。

茶杓は、竹から生まれる

お抹茶をすくうための茶杓。
小さな道具ですが、その一本には竹の個性が表れています。

節の位置。
竹のしなり。
繊維の流れ。

同じ竹から作ったとしても、まったく同じ茶杓は二つとありません。

お茶を点てる前に、必ず手に取る道具だからこそ、
茶人たちは昔から茶杓を大切にしてきました。

茶筅もまた、竹の仕事
お抹茶を点てる茶筅も、一本の竹から作られています。
細く割られた竹が何十本も集まり、あの独特な形になります。

お湯と抹茶を混ぜるための道具でありながら、
泡立ちや口当たりにまで影響する、とても繊細な存在です。

茶碗の中で見える美しい泡も、竹の力があってこそ生まれています。

竹とお茶の関係は、道具だけではありません。
昔は、茶畑を覆うための資材として竹が使われていました。

玉露や抹茶の原料となる碾茶は、強い日差しを遮る「覆い」をかけながら育てられます。

現在は様々な資材が使われていますが、昔は竹で組んだ棚の上に覆いをかけ、
茶畑全体を守っていました。
宇治茶の歴史をたどると、そこにも竹の存在を見ることができます。

竹は、一日に何十センチも伸びることがあります。
一方、お茶は、一年を通して手をかけながら育てていく作物です。

まったく違うように見える二つですが、どちらも自然の力を借りながら、
人の手によって活かされてきました。

だからこそ、お茶の道具として竹が選ばれ続けてきたのかもしれませんね。

茶杓を手に取るとき。

その竹がどこで育ち、どんな人の手を経て、今ここにあるのかを考えることは、
あまりないかもしれません。

一本の茶杓のその先には、竹林の景色があります。
風に揺れる竹の葉。
雨上がりの香り。
長い時間をかけて育った竹。
その時間が、お茶の時間へと繋がっています。

お茶を飲むことは、茶葉を味わうことだけではないのかもしれません。
茶碗
茶杓
茶筅

そうした道具にも目を向けると、いつもの一服が少し違って見えてきます。

次にお抹茶を点てるときは、ぜひ手元の竹にも目を向けてみてください。
お茶と共に歩んできた長い時間が、静かに息づいているかもしれません。

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