日本の暦とお茶の関係

みなさま、こんにちは☺️オンラインスタッフのケコです。
6月に入ると、空気の中に、少しずつ水の気配が混じりはじめます。
朝の風。
窓を打つ雨音。
湯気の向こうで揺れる景色。
春から夏へ向かう途中のこの季節には、どこか輪郭のやわらいだ時間が流れているように感じます。

日本には、昔から季節の移ろいを細やかに感じ取る暦があります。
立春、穀雨、芒種、夏至。
大きな四季だけではなく、そのあいだにある小さな変化にも、名前をつけて過ごしてきました。

暦は、
風が変わったこと。
光の色が少し違うこと。
雨の匂いが近づいてきたこと。
そんな、言葉にしづらい感覚に、
気づくためのものかもしれませんね。
お茶もまた、そんな季節の変化とともにある存在。

同じ茶葉でも、春と夏では、少し感じ方が変わります。
気温。
湿度。
湯気の立ち方。
その日の空気によって、香りの広がり方まで変わっていきます。
この時期に淹れるお茶は、どこか“静けさ”を感じることがあります。

熱いお茶を淹れると、やわらかな湯気がゆっくりと立ちのぼり、湿り気を帯びた空気に、静かに溶けていく。
その瞬間、ふっと周囲の音が遠くなるように感じることがあります。

雨の日に飲むお茶は、晴れた日より、少し香りが深く感じられることがあります。
それはきっと、湿度の中で香りがゆっくりと広がるからかもしれません・・・
昔の人たちも、そんな小さな違いを感じながら、季節を過ごしていたのかもしれませんね。

暦を見ること。
「いま、どんな季節の中にいるのか」

お茶を淹れる時間にも、どこかそれに似たものがあります。
急須に湯を注ぎ、葉がゆっくりとひらくのを待つ。
その数十秒のあいだに、気づかなかった雨音や、風の気配にふと意識が向くことがあります。

忙しい日々の中では、季節は、いつの間にか通り過ぎてしまうこともあります。
けれど、お茶を一杯淹れることで、ほんの少しだけ、その流れに立ち止まることができる。

日本の暦と、お茶。
そのどちらにも共通しているのは、「小さな変化に気づくこと」なのかもしれません。

窓の外に降る雨を眺めながら、湯気の向こうに、季節の輪郭を感じる。
そんな6月のひとときを、お茶とともに過ごしていただけたら嬉しいです。

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