みなさま、こんにちは☺️オンラインスタッフのケコです。
新しくなった中村藤吉京都店に足を踏み入れると、まず感じていただきたいのは「空気の違い」です。
多くの人が行き交う京都駅の中にありながら、どこか静かで、少し時間の流れがゆるやかに感じられる空間。
今回のリニューアルでは、宇治の風景や時間を、空間全体で感じていただけるようなデザインを施しました。
天井に伸びるライン照明は、宇治川の流れをイメージしています。
とうとうと、途切れることなく流れる水のように、空間の中にやわらかな動きをつくり出します。
中央に広がる光は、宇治の茶の味わいを育てる「川霧」を表現したもの。
光の中に浮かぶその気配は、はっきりと見えるものではないけれど、どこか空気の奥に広がるような存在です。
そして、椅子の色やかたちには、茶畑の畝(うね)と、季節の移ろいを重ねています。
新緑のやわらかさ、
深まる緑の濃さ、
そして土のぬくもり。
座るという何気ない動作の中にも、自然のリズムを感じていただけるようにと考えました。
賑やかな駅の中でありながら、ここでは少しだけ、音が遠くなるような感覚があります。
人の流れの中にいながら、自分の時間に戻ることができる場所。
それは、宇治の空気にどこか通じるものかもしれません。
また、銘茶売場は、ひとつひとつの商品が静かに際立つよう、余分な装飾を削ぎ落としたミニマルな設計にしています。
お茶と向き合う時間を、できるだけまっすぐに感じていただくために。

そして今回、新たに設けたのが試飲カウンター。
ここでは、商品を選ぶ前に、お茶そのものと出会っていただくことができます。
スタッフと会話を交わしながら、味わいの違いや、淹れ方、背景にあるお話などに触れていただく。
「買う」場所だけではなく、新たな自分に合うお茶と出会う場所として。
このカウンターが、その入り口になればと考えています。
空間は、背景だけではなく、その時間を形づくるものでもあります。
どこで飲むか、どこで選ぶかによって、同じお茶でも、感じ方は少しずつ変わっていきます。
新しくなった中村藤吉京都店で、宇治の風景と時間を、ほんの少し感じていただけたら。
その一杯が、少しだけ深く、静かに心に残るものになりますように。
