霜降。朝の空気が教えてくれること。

皆さま、こんにちは☺️オンラインスタッフのケコです。

朝、玄関を出た瞬間。
「あ、空気が変わった。」そんなふうに感じる日があります。

暦の上では「霜降(そうこう)」。
山や野に霜が降り始めるころとされています。
京都・宇治でも、朝の空気は少しずつ澄み、深く息を吸い込みたくなる季節になってきました。

季節の移ろいは、目で見るものだと思っていました。
桜が咲くこと。
紅葉が色づくこと。
雪が積もること。
でも、お茶屋で過ごしていると、それだけではないことに気づきます。

季節は、空気が教えてくれるものでもあるのです。
夏の朝は、冷たいお茶が飲みたくなります。
冷蔵庫から水出し茶を取り出し、身体にすっと染み渡るような一杯を楽しむ。
それが自然でした。
でも、この頃になると、不思議と急須へ手が伸びます。
お湯を沸かし、茶葉を入れ、ゆっくりと淹れる。

誰かに教えられたわけでもなく、身体がそうしたくなるのです。
温かい湯気が立ち上り、茶の香りがふわりと広がる。
冷え始めた朝の空気だからこそ、その香りはよりやさしく感じられます。
湯呑みを両手で包む温もりも、夏には気づかなかった心地よさです。

季節が変わると、お茶の味が変わるのではなく、
お茶の感じ方が変わる。
そんな気がします。

霜降は、本格的な冬の入口でもあります。
慌ただしい年末へ向かって、少しずつ季節が歩みを進めていきます。
だからこそ、この短い秋の朝を大切にしたいと思うのです。
まだ吐く息は白くないけれど、空気は少しだけ冷たい。
まだ冬ではないけれど、夏とも違う。
そんな、ほんの少しの変化を感じられる季節です。

今日の空気は、昨日と少し違う。
今日は温かいお茶を淹れてみよう。
そんな小さな気づきが、一日の始まりを少し豊かにしてくれるのかもしれません。
朝、玄関を出て深呼吸をする。
その澄んだ空気が、「今日は温かいお茶が飲みたいですね」と、そっと教えてくれる。
霜降。
お茶がおいしくなる季節が、また一歩近づいてきました。

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