もしもBOXを考える

皆さま、こんにちは☺️
オンラインスタッフのケコです。

空き時間に、つい「もし○○だったら」「もし○○じゃなかったら」と考えてしまうことがあります。
考えても答えが出るわけではないのですが、不思議とそんな時間が好きです。
子どもの頃、ドラえもんのひみつ道具に「もしもBOX」というものがありました。

「もし○○な世界だったら…」

そんな一言で、いつもとは違う世界を体験できる道具です。
大人になった今でも、私は時々、頭の中でその「もしもBOX」を開いています。

例えば、いつもの帰り道が工事中で、普段は通らない道を歩くことがあります。
見慣れない景色。
初めて見つける小さなお店。
季節の花が咲く庭先。
ほんの少し道が変わるだけで、いつもの街がまるで違う場所のように感じられます。

慣れるということは、とても便利です。
考えなくても歩ける。
迷わず目的地にたどり着ける。
でもその一方で、気づけたはずの景色まで、見えなくしてしまうことがあるのかもしれません。

だから時々、「もしもBOX」を開いてみます。
もし、急須がなかったら。
もし、お湯や水でお茶を淹れられなかったら。
もし、お茶を飲んではいけない世界だったら。
そんなことを考えていると、当たり前だと思っていたものが、急に特別な存在に思えてきます。

私たちは、お茶屋です。
毎日お茶と向き合い、お茶をつくり、お茶を届けています。
だからこそ、ときどき「お茶がない世界」を想像してみたくなるのです。

お茶がなかったら、人は何を恋しく思うのでしょう。
湯気でしょうか。
立ちのぼる香りでしょうか。
誰かと湯呑みを囲んで過ごす時間でしょうか。
それとも、一日の終わりに「ほっとひと息」と言える、あの静かな時間なのでしょうか。

そんな想像をしていると、もう一つの「もしも」が浮かんできます。
もし、急須で淹れるお茶とは違う形でも、日本茶の魅力を届けられるとしたら。
もし、お茶をあまり飲まない人にも、日本茶を好きになっていただける方法があるとしたら。

そんな問いを重ねることが、新しいものづくりの始まりになることがあります。

"お茶そのものではない"商品として誕生した「うじきんソフト」も、その一つ。
お茶のような満足感を、ソフトクリームという新しい形で表現できないだろうか。
茶碗でいただく薄茶のような余韻を、もっと気軽に楽しんでいただけないだろうか。

そんな「もしも」から、一つの商品が生まれました。

「もしも」は、決して空想ではありません。
当たり前を一度疑ってみること。

いつもとは違う道を歩いてみること。
そこには、まだ誰も見たことのない景色が待っているかもしれません。
これからも、中村藤吉本店は、お茶と向き合いながら、ときどき「もしもBOX」を開いてみようと思います。
その先で見つけた景色が、皆さまのお茶の時間を少しだけ豊かにできたら、これほど嬉しいことはありません。

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