ひとときが記憶になる場所

皆さま、こんにちは。オンラインスタッフのケコです。

「宇治を訪れたとき、中村藤吉本店に立ち寄ったのが忘れられません。」
「お茶の香りと、空間、そして笑顔が、とても印象的でした。」

このようなお言葉をいただくたび、私たちはあらためて思います。
“日本茶を提供する”というのは、単なる商品を届けることではないのだと。

中村藤吉本店の店舗には、少し不思議な空気があります。

とてもにぎわっているのに、どこか静か。
笑い声が聞こえていても、心が落ち着く。
ガラス越しに見える景色が、ゆっくりと時間を溶かしていくような。

日本茶を味わうことが「体験」に、
その体験が「記憶」へと変わっていきます。


旅の途中で立ち寄った一人のお客様が、
店先で季節限定のスイーツを注文される。

ウェルカムティーを注ぐその一瞬。
湯気がふわりと立ちのぼり、お茶の香りがふっと鼻先を通り抜ける。
旅の記憶に加わります。

「いい時間だったな」と思える何かが、あってほしい。

そうした“一杯の背景”を大切にしたいと思っています。

ウェルカムティーやメニューだけでなく
店内の照明や、器の重さ、テーブルの高さまでも。

すべてが「日本茶を味わう時間」を支えるもの。

その時間が、人生の節目や、ふとした記憶と結びついたとき、
きっとその人にとっての日本茶は、特別な存在になってくれるはず。

旅から帰って、いつもの日常に戻ったあと。

ふと棚の奥にあった茶缶を開けて、
お湯を沸かし、静かにお茶を淹れてみる。

そのとき、五感が思い出すのは、
「あの日の宇治」。
陽の光、木の香り、そして、湯気とともに立ちのぼる“あの時間”。

「記憶に残る日本茶の体験」

あなたの中にも、そんな“日本茶の風景”が生まれていたら。

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