みなさま、こんにちは☺️オンラインスタッフのケコです。
新しい季節が始まるころ。
部屋の景色が少し変わったり、生活の流れが変わったり。
気づかないうちに、毎日の時間の使い方も、少しずつ変わっていくように感じます。
そんなとき、暮らしの中に、急須を置いてみる。
それだけで、日々の流れが少し変わることがあります。
急須は、とても静かながらも様々な時間を過ごしたり、いろいろな気持ちにさせてくれる道具だと思っています。
ボタンを押せばすぐに飲めるものでもなく、効率よく何かを進めるためのものでもありません。
茶葉を入れ、
湯を注ぎ、
少し待つ。
普段は慌ただしく過ごしている私ですが、
この少しの時間は、何かをしながらの手を止めて、
この数十秒のあいだ、じっと。
大切に。
急須の中で、
茶葉がゆっくりとひらいていく。
湯気が立ちのぼり、
少しずつ香りが広がっていく。
その様子を見ていると、
急いでいた気持ちまで、少しだけほどけていくように感じます。
新しい生活が始まると、気づかないうちに、「早く」が増えていくことがあります。
早く起きる。
早く返事をする。
早く移動する。
そんな新しい日常生活に慣れようとする毎日の中で、
急須でお茶を淹れる時間だけは、
少しだけ時間の流れ、速度が違います。
待つこと。
香りが出るのを待つ。
葉がひらくのを待つ。
その時間があることで、
お茶は、ただ飲むだけのものではなくなっていくのかもしれません。
不思議なことに、同じ茶葉でも、急須で淹れると、香りの感じ方が少し違ってきます。
湯気の中に、やわらかく重なっていく香り。
その空気ごと味わうような感覚があります。
急須を使う理由。
それは、美味しく淹れるためだけではなく、
その時間そのものをどう過ごすか、いつもの時間の使い方ではなく、
あえて、ゆっくりした時間を少しても取り入れるためなのかもしれません。
忙しい日々の中で、ほんの少し立ち止まるような時間。
新しい生活の中に、
急須をひとつ置いてみる。
お茶を淹れる音。
立ちのぼる湯気。
静かに広がる香り。
そんな瞬間を、
日々の中で楽しんでいただけたら嬉しいです。
