氷の音がする午後

みなさま、こんにちは☺️オンラインスタッフのケコです。

6月に入ると、少しずつ、冷たいお茶が心地よく感じられる日が増えてきますね。
湿り気を帯びた空気。
窓を開けたときに入ってくる、やわらかな風。

そんな季節には、
ゆっくりと冷水で淹れたお茶が、よく似合います。

今回ご紹介するのは、季節限定の「水出し煎茶」です。
冷水でゆっくり抽出したお茶には、お湯で淹れたお茶とはまた違う表情があります。

角の取れたやわらかさ。
ゆっくり広がる甘み。
そして、静かに残る余韻。

煎茶を、ただ冷たい水で淹れれば美味しくなる、というわけではありません。
お茶は高い温度で淹れるほど、
旨みや甘みだけでなく、苦渋味も抽出されます。

冷水で淹れると苦渋味は出にくくなりますが、
そのぶん、青さや生っぽさが前に出てしまうことがあります。
この「水出し煎茶」は、冷たい水の中で、ゆっくり開いていくことを前提に仕上げています。

茶葉の組み合わせ。
火入れ。
香りの重なり。

冷たい水の中で、
ゆっくり時間をかけて開いていくことを前提に、
合組と製法を変えて。

グラスに注ぐと、
透明感のある緑。

口に含むと、
まったりとした旨みとコクが広がり、
あとからじわりと甘みが続いていきます。
その中に、ほんの少しだけ残る苦渋味。

甘いだけでは終わらない、煎茶らしい輪郭が残ります。
氷を入れたグラスの中で、光がゆっくり揺れている。
その景色を眺めながら飲む一杯には、この季節ならではの時間があります。
冷たいのに、どこかやわらかい。

そんな初夏のお茶時間を、どうぞゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。

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