抹茶はなぜ篩うのか

みなさま、こんにちは☺️オンラインスタッフのケコです。

抹茶を点てる前に、ふるいにかける。
このひと手間を見て、「どうして篩うのだろう?」と思われたことはありませんか。

お茶の世界では、抹茶を点てる前に篩うことは、ごく自然な準備のひとつです。
けれど、ご自宅で抹茶を楽しむときには、この工程を知らない方も多いかもしれません。

今日は、そんな「抹茶を篩う理由」について、少しお話してみたいと思います。

抹茶は、とても細かな粉のお茶です。
石臼で丁寧に挽かれた茶葉は、驚くほどやわらかく、きめ細かな粉になります。

そのため、湿度や保存の状態によっては、粉同士がくっついて小さなかたまりになることがあります。

この状態のままお湯を注ぐと、抹茶はなかなか溶けず、ダマが残ってしまうことがあります。
口に含んだときにざらりとした食感が残ることもあるでしょう。

そこで行うのが、「篩う」というひと手間です。

篩にかけることで、抹茶はふんわりとほぐれ、空気を含んだ軽やかな粉になります。
この状態の抹茶にお湯を注ぐと、きめ細かな泡が立ちやすくなり、口当たりもなめらかになります。

つまり、篩うことは、抹茶をより美しく、美味しくいただくための準備なのです。

茶道の世界では、お茶を点てる前の準備の時間もまた、大切なひとときとされています。

抹茶を篩い、茶筅を整え、湯を沸かす。
そうした静かな準備の中で、自然と気持ちが整っていくように感じることもあります。

忙しい日々の中では、つい省いてしまいがちな小さな工程かもしれません。
けれど、そのひと手間があることで、抹茶の味わいはぐっとやさしくなります。

ふんわりとした抹茶を茶碗に入れ、お湯を注ぎ、茶筅で点てる。
泡がきめ細かく立ち、なめらかな口当たりの一碗が出来上がります。

その一口を飲んだとき、
「ああ、やっぱり篩ってよかった」と感じる方も多いのではないでしょうか。

抹茶は、ほんの少しの準備で、その表情を大きく変えるお茶です。

もしこれまで篩ったことがなかった方も、
一度この工程を試してみてください。

ふんわりとした抹茶の粉が器に落ちていく様子を眺めていると、
どこか静かな時間が流れるように感じられるかもしれません。

抹茶を篩う。
それは単なる作業ではなく、抹茶の時間を整えるための、やさしいひと手間なのです。

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