みなさまこんにちは。
オンラインスタッフのみどぱです。
毎年、年に一度の、「新茶」の季節はお茶屋のお祭りごと。
2021年4月の京都2021年産新茶の初市。
中村藤吉本店が一番札で和束町産の「手摘みで手揉み」のお茶を落札いたしました。
この「手摘みで手揉み」のお茶とは、一体どういったものなのでしょうか?
手摘み手揉みの新茶とは
一般的な新茶と呼ばれるお茶は、お茶の中でも摘む時期が最も早い、煎茶(せんちゃ)。
煎茶を作る工程は大まかに、蒸して発酵を止め、揉んで乾燥させると、
私たちのよく目にする乾燥した茶葉になります。
現在お茶を製造するのに、ほとんどが機械化され安定的な供給が保たれておりますが、
手摘みで手揉みの新茶は、色、香り、味ともに優良だったため、全国に広まり、今日の宇治茶手もみ製法に発展しました。
その貴重な技は、宇治市の無形文化財として、宇治茶製法技術保存協会によって保存され、受け継がれています。
こちらは宇治茶製法技術保存協会による手揉みの加工行程を撮影させていただきました。
蒸し上がった茶葉は色鮮やかでプルンと美しい見た目をしていますね。
次は「茶切り(露切り)」という工程へ移ります。
蒸した茶葉を、焙炉の上の「助炭(じょたん)」に拡げ、手で拾い上げて30~40cmくらいの高さからふるい落として表面の水分を取ります。
茶葉が重なり合わないように、素早く、約25分も丁寧に行う作業です。
次は、いよいよ手揉みの工程へ。
横まくりと呼ばれる、転がす作業で、茶葉が徐々に乾いていきます。
渇き具合に応じて力を入れながら、終盤はかなりの力作業になるそうです。
この茶葉を揉む作業は、途中冷却などを行いながら工程を変え、約1時間半も続けられていきます。
しっかりと揉まれた茶葉は、乾燥後、細く艶のある深い緑色の仕上がりになります。
まるで針のように、細く繊細な茶葉は、
摘んだままの茶葉が細くクルクルと丸まった状態なので、淹れる際にはお湯の中でフワッと広がり、茶葉の形がそのまま残っています🍃
この美しい深い色と抽出されたお茶の風味に、なんだか感無量ですね。
今年の新茶はどんな味わいか。
みなさまも是非、年に一度の新茶をお楽しみくださいね☺️🍵