皆さま、こんにちは。オンラインスタッフのケコです。
ある日のお電話口。
「またこの季節になりましたね」
その一言に、私たちは深く心を動かされました。
春には新茶、夏には冷茶、
秋には栗や芋の季節限定商品、冬には熟成したお茶など、
四季折々のお茶やお菓子をご用意しています。
それは“商品としての四季”だけでなく、
「お客様の一年のリズムと並走するもの」でありたいと思っています。
毎年、同じ季節にご注文をくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。
「今年も新茶の時期が楽しみで」
「暑くなってきたので、冷たいお茶を」
「母の誕生日が近づいたので、去年と同じお茶を」
「年末はこのお菓子が、家族の定番なんです」
“習慣”ではなく、その方の暮らしの中に、確かな“節目”があり、
その節目にそっと寄り添えることこそ、私たちの役割だと思っています。
私たちは、日本茶やお菓子の中に
「記憶」や「つながり」が育っていくのを、何度も見てきました。
“また来ました”という言葉の裏には、
「今年も変わらずここにいてくれてありがとう」
そんな、やわらかな信頼が込められている気がするのです。
店舗で、お客様と目を合わせて笑いあえること。
オンラインストアでも、画面の向こうにいつものお客様を見つけられること。
それは、つくり手として何よりの励みであり、
“続けてきた時間”そのものに意味を感じる瞬間です。
これからも、季節とともに、お茶とともに。
皆さまの「また来ました」に、静かに、そして心を込めてお応えできるよう、
日々を重ねてまいります。
来年も、またその次の年も、
同じお茶で、違う思い出をつくっていただけたら。
