動の中の静、静の中の動。お茶が教えてくれること。

皆さま、こんにちは。オンラインスタッフのケコです。

お茶を点てているスタッフの所作をじっくりと見ていました。

動きはあるのに、空気が動いていないように感じる。
手元だけが静かに、でも確かなリズムで動いていて、
まるで“時の流れそのもの”を映しているようでした。

茶筅で抹茶をふくませる手つき。
茶碗をゆっくりと回す指先。
湯を注ぐその一瞬の「間」。

ひとつひとつの動作が“心を整える動き”になっているのだと感じました。

動いているのに、静か。
静かな中に“何か”がある。

私たちの暮らしも、たくさんの“動き”にあふれています。

電車に揺られながら、
スマートフォンを見ながら、
時間に追われながら。

それでも、ほんの数分、お茶を淹れる時間だけは、
その“動”が“静”へと切り替わるスイッチになるような気がするのです。

そして不思議なことに、
じっと静かにしているときほど、
心の中ではたくさんのものが動いていることに気づきます。

あの人の顔が浮かんだり、
ふとしたひらめきが降りてきたり、
やさしい気持ちになれたり。

“動の中にある静”
“静の中にある動”。

お茶の時間は、そんな「相反するものの調和」を、
私たちにそっと教えてくれているのかもしれません。

あなたの一日にも、
そんな“心の静けさ”を灯せますように

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