茶殻をおいしく、台湾の香りで。

皆さま、こんにちは😊オンラインスタッフのケコです。

お茶を淹れたあとに残る茶殻。
実は、この中にもまだたっぷりと“おいしさ”が残っていることをご存知ですか?
ほんのりとした旨味や香り、そして食物繊維。
茶葉を最後まで活かすことは、昔から日本に息づく“もったいない”の心そのものです。

今回は、そんな茶殻を美味しく楽しむアレンジレシピをご紹介します。
舞台は、台湾の屋台グルメ。
外はカリッと、中はモチモチの「葱抓餅(ツォンジュアビン)」を、
煎茶の出がらしを加えて“和×台湾”に仕立てました。

🥣 煎茶の出がらし入り・台湾ネギもち風(葱抓餅)

香ばしいごま油とねぎの香りの中に、ほんのりと煎茶の余韻。
口に入れると、層になった生地の間からふわりとお茶の旨味が広がります。
「お茶を食べる」という感覚が、少し新しく、でもどこか懐かしい一枚です。

 材料(2〜4枚分)
中力粉:200g(または強力粉100g+薄力粉100g)
塩:ひとつまみ
ぬるま湯(50〜60℃):約125ml
サラダ油:10g
ごま油(ネギ用・焼き用):大さじ1〜2
抽出後の煎茶葉(しっかり水気を切る):大さじ2(約10〜15g)
小ねぎ(小口切り):80〜100g
打ち粉(強力粉または片栗粉):適量

 

👩🍳 作り方

生地を作る
ボウルに中力粉と塩を入れ、ぬるま湯を少しずつ加えて混ぜる。
まとまってきたらサラダ油を加え、5分ほどこねてひとまとめに。
ラップをして30分〜1時間休ませる。

茶葉とねぎの準備
抽出済みの煎茶葉は水気をしっかり切り、みじん切りにしておく。

生地を伸ばして巻く
生地を4等分し、麺棒で縦長に薄く伸ばす。
ごま油を塗り、ねぎと茶葉を均等に散らす。
手前からくるくる巻いて棒状にし、それを渦巻き状に巻いていく。
巻き終わりを中に押し込み、10分ほど休ませる。

焼く
フライパンにごま油を熱し、弱〜中火で両面を焼く。
焼きながら菜箸で軽くほぐすと、層がふわっと広がる本格的な食感に。

🌿 ポイント・コツ
茶葉は細かく刻み、水気をよく切ると口当たりが良くなります。
ごま油を塗ることで、層がほどけるように香ばしく焼き上がります。
焼きながら「つまんで裂く」ようにほぐすのが台湾式。

🍵 アレンジアイデア
茶葉の代わりに、ほうじ茶の出がらしや青じそ・バジルでも美味。
チーズやベーコンを巻き込んでボリュームアップ。
醤油+黒酢+ラー油のたれを添えて、屋台風にも。

☕ お茶を“最後まで味わう”ということ

お茶を飲み終えたあとに、もう一度お茶と向き合う。
それは、自然の恵みを無駄にせず、心まで満たす「ていねいな暮らし」そのものです。

煎茶の茶殻が、台湾の屋台の香りに出会う。
そんな一皿が、日々の食卓に小さな驚きと優しさを運んでくれるはずです。

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