秋分。季節は、お茶を淹れる手を変えていく。
皆さま、こんにちは☺️
オンラインスタッフのケコです。
9月も終わりに近づくと、二十四節気では「秋分」を迎えます。
昼と夜の長さがほぼ同じになり、ここから少しずつ夜が長くなっていく頃です。
秋分と聞いても、暮らしの中で大きな変化を感じることは少ないかもしれません。
私は、この頃になると「ああ、季節が変わったんだな」と思う瞬間があります。
それは、お茶を淹れるときです。
ついこの前まで、朝起きると冷蔵庫から水出し茶を取り出していました。
帰宅しても、まずは冷たい一杯。
暑さを忘れさせてくれる水出し茶は、夏の暮らしに欠かせない存在。
気づくと不思議なことにその習慣が少しずつ変わってくのがわかります。
朝、急須に茶葉を入れ、お湯を注ぐ。
立ちのぼる湯気を見ながら、一杯の煎茶でほっとする時間が心地よく感じられるようになります。
帰宅したときも、冷蔵庫へ向かうのではなく、マグカップにティーバッグを入れ、お湯を注ぐ。
ほんの数分のことですが、その時間が一日の終わりを切り替えてくれるように感じます。
「今日は温かいお茶にしよう。」
そう決めたわけではありません。
気づけば、自然と手が動いています。
季節は、ある日突然変わるものではありません。
朝の空気が少しだけひんやりしたり。
日が暮れるのが少し早くなったり。
虫の声が変わったり。
そんな小さな変化を身体が感じ取り、お茶を淹れる手も少しずつ変わっていくのかもしれません。
だから私は、秋分が好きです。
「今日から秋です。」
と区切る日ではなく、
「気づけば秋になっていた。」
そんな季節の移ろいを教えてくれる日だからです。
もちろん、まだ日中は暑さを感じる日もあります。
そんな日は、水出し茶がおいしく感じられます。
朝は温かい煎茶を。
午後には水出し茶を。
一日の中でも、その時の気温や気分に合わせて淹れ方を選べるのは、日本茶ならではの楽しみです。
お茶には、「こう飲まなければいけない」という決まりはありません。
季節に合わせてもいい。
気分に合わせてもいい。
今日の自分に寄り添う一杯を選ぶ。
そんな自由さも、お茶の魅力の一つなのだと思います。
秋分。
昼と夜がちょうど同じ長さになるこの日。
皆さまも、一日のどこかでゆっくりとお茶を淹れながら、少しずつ深まる秋を感じてみませんか。

