皆さま、こんにちは。オンラインスタッフのケコです。
にぎやかだったお正月もひと段落し、少しずつ日常のリズムが戻ってくる頃ですね。
ご家族やご友人と集い、ごちそうを囲んだ時間の余韻が、まだ体や心に残っている方も多いのではないでしょうか。
そんな一月七日には、「七草」という日本のならわしがあります。
七草は、“整える”ための行事
七草がゆに使われるのは、芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・菘(すずな/かぶ)・蘿蔔(すずしろ/大根)。
どれも、春のはじまりに芽吹く、やわらかな草たちです。
名前をひとつひとつ口にしてみると、どこか懐かしく、素朴で、昔の人が自然とともに暮らしていたことが、静かに伝わってくるように感じます。
七草がゆは、お正月のごちそうで疲れた胃腸を休め、一年の無病息災を願うためのもの。華やかさはありませんが、静かで、やさしく、今の時代にも必要な行事だと感じます。
お正月は「祝う時間」だとしたら、七草は「整える時間」。
この切り替えがあるからこそ、一年が無理なく始まるのかもしれません。
七草の日に寄り添う、一杯のお茶七草がゆの後、ぜひゆっくりと味わっていただきたいのが、日本茶です。強い香りや刺激ではなく、体にすっとなじむ、穏やかな味わい。
温度を少し低めにした煎茶や、やさしい香ばしさのほうじ茶は、七草のあとに飲む一杯として、とても心地よく感じられます。湯気を眺めながら、「今年はどんな一年にしようか」と考える時間も、この日の大切な過ごし方のひとつです。
お正月から日常へ、その“間”を大切に日本には、祝う日と、整える日が、きちんと用意されています。
七草は、お正月を終わらせるための行事ではなく、日常へ戻るための、やさしい橋渡し。その時間に、日本茶がそっと寄り添えたなら、私たちにとって、これほど嬉しいことはありません。
慌ただしく次の予定へ進む前に、一度、立ち止まってお茶を淹れる。
そんな一月のはじまりも、きっと素敵な一月だと思います。
