別製初昔 “弍號”

《別製初昔 ”弍號” 》
「別製初昔」には、もう一つの顔があります。若芽の繊細さに焦点を当てた《壱號》に対し、《弍號》は、あえて少し成長した葉が持つ力強さとコク、旨味の深さを追求した抹茶です。

2024年 全国茶品評会で高い評価を受けた宇治・白川産「あさひ」品種の碾茶。その一葉目・二葉目に加え、三葉目・四葉目といった養分を豊かに蓄えた成熟葉を中心に構成しています。長期低温熟成を経て、旨味と香りがしっかりと調和し、茶臼で丁寧に挽きあげられました。

味わいは、濃茶として点てた瞬間から、厚みのあるコクと旨味が口いっぱいに広がる力強さが特長です。苦味や渋味はほとんど感じられず、骨格のはっきりした味わいが、心地よい余韻として長く残ります。

香りもまた濃厚で、旨味の奥から立ちのぼるような深みある香気が、一服の期待を高めます。品種「あさひ」特有の重層的な香りが、味と調和して立体的な体験をもたらします。

色調は、ただ鮮やかというだけでなく、自然な深みと儚さを併せ持つ“Japan Green”。宇治・白川の優れた環境が生み出す、人工には再現できない自然の色彩です。

《壱號》が繊細な甘味と調和を楽しむための抹茶なら、《弍號》は、深く豊かな旨味そのものを味わうための抹茶。
「抹茶の力強さ」に惹かれるすべての方に、確かな一服を。